古い梁や柱を活かした 家の歴史感じる住まいへ
3世代の家族がひとつ屋根の下で仲よく暮らすために、築140年の古民家と母屋につながる離れを全面改装したIさん。リフォームのきっかけはお子さまが近く結婚されるご予定があり、母屋の隣にある離れを新居にするためでした。
当時、建て替えも検討されたようですが、「代々住んできた家ですから愛着があります。でも、築140年ですから耐震性能がやっぱり気になり、ダイワハウスに耐震診断を依頼したんです。そうすると『補強すれば大丈夫です』という返事が来たのでリフォームを選びました」と言われる。
リフォームの要望について「母屋も暮らしに合わせてシンプルにしたいし。バリアフリーで安全にも、というのも希望内容でした。以前は和室ばかりで機能性に欠けましたので。」とも。
リフォームのポイントになったのは、和洋、新旧の融合です。以前からある柱や梁などの古い部材をできるだけ残し、それをインテリアとして活かしました。また、合わせて水まわり設備も一新。特に快適な浴室がすっかり気に入られたお父様。リフォームにより、蘇った柱や梁を眺めながら晩酌するのが至福の時だそうです。
家族構成 | 父+夫婦+妹+子ども2人 |
---|---|
間取り | その他 → その他 |
築年数 | 140年 |
---|---|
リフォーム面積 | 312m2 |
工期 | 4ヶ月 |
Before
和室が多く、細かく仕切られた昔ながらの間取りは、生活スタイルにも合わず使いにくかった。
After
2階部分を取り払い吹抜けを作つくり開放的なLDKに変身しました。
Before
After
大きなお住まいはのため、光が入らない部屋もあり、暗かったのも悩み。そこで今回のリフォームではできるだけオープンで開放的な間取りに。また、耐震補強のためスケルトンにしたことで、フロアの段差も解消し、安全なバリアフリー住宅に変身しました。
ダイニング上の吹き抜けはご家族のお気に入り。空間が縦に広がったことで、より開放的になり、これまで天井裏に隠れていた梁も、インテリアとして有効活用しました。
吹き抜けに天窓を採用して明るく。2階とのつながりを配慮して、梁や手すりなどインテリアの色調を揃えて一体感を出しました。
ワンルームとなったLDK。天井の古い梁にあわせて設置した化粧梁がデザイン性を高めています。スケルトン階段が広さも演出。
ダイニングの真上を吹き抜けにして、ヨコへ広げた開放性をタテ空間にも活かしました。また、これまで天井裏に隠れていた梁をインテリアとして活用し、雰囲気のある空間を実現されました。
愛着のあるものは活かしたいと、玄関袖壁には屋根裏に保存されていた「竹」を格子にして再生。インテリアのワンポイントに。
主寝室のある2階も屋根勾配を活かすなどモダンな空間に全面改装されました。
外観は、古民家の持つ素晴らしい日本の伝統美を、そのまま踏襲。瓦葺きの大きな屋根に白壁、そして板貼りなど、外装材も細部までこだわられました。
※実例に掲載されている内容は、ヒアリング時の情報です